回復期理学療法PT(へたくそPT)

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FBS(BBS)だけではわからない本当の転倒リスクとは

 

なぜ転倒予防が必要なのか

 

理学療法士として病院や施設に勤めている以上転倒のことは考えなくてはならない事柄です。

 

特に高齢者では転倒により骨折から、長期臥床、廃用となり寝たきりになってしまうこともあります。

 

それはADL、QOLの低下に直結しその人らしい暮らしが送れなくなってしまいます。

 

転倒はなぜ起こってしまうのか

 

転倒はなぜ起こるか大きく分けると2つに分けられます

 

①自身の重心の位置を制御するだけの身体機能・能力を持ち合わせていない場合。

 

②能力は十分にあるにも関わらず自身が転倒しそうになっていることに気づけていない場合。

 

①の能力低下は普段のバランスや歩行の検査で行う10m歩行や、TUG、FBS(BBS)、FRTで見ることが出来ます。

 

しかし普段から②の能力について考えられていますか。

 

 

 前 向 き研 究 に お い て も,ベ ース ラ イ ン に お け る 身体機能 ,と くに 足 把持力や 足関 節可動性 な ど の 足 部 機 能 の 低値 が転 倒 発 生 の 危険因子で ある こ とに 加 え,注 意力 の 低 値 も転 倒 を引 き起 こ す 重大 な予 測 因 子 とな っ て い る こ とが実証 さ れ た 。  

引用:村田伸:高齢者の転倒予防に関する研究Prevention of falls in the elderly.久留米大学心理学研究 5, 91-104, 2006

 

「危なそうだから介助で」と根拠なくADLのレベルを下げていませんか。

 

ここで考えなくてはならないことが出てきます。

 

転倒予防=理学療法士の役割

 

でしょうか

 

注意機能障害。いわゆる高次脳機能障害です。

 

理学療法士高次脳機能障害も含めすべてを網羅した上で患者に対応できればいいですがここはOT、STと協力することが効率よく患者治療ができます。

 

注意機能といっても分類があり、どのような場面で特に影響が出そうか情報収集し、それと歩行が関連する項目での訓練が患者の転倒予防につながるかもしれませんね